U字工事栃木弁。この記事ではU字工事の漫才でおなじみの「栃木弁」についてその特色、魅力についてお伝えいたします。
また、実際の栃木県民がU字工事の漫才みたいにこんなに訛っているのでしょうか?気になりますよね。
栃木県民ってU字工事みたいにあんなに訛ってるの?
漫才コンビ・U字工事といえば、出身地・栃木県への郷土愛溢れる栃木弁を前面に出した漫才です。
栃木県在住や出身の方はは親近感を抱くでしょうし、御両親、御親戚に栃木の方がいらっしゃったら懐かしく感じるでしょう。
でも栃木県民ではない、あるいは栃木県民が親戚や友達にいない人がU字工事の漫才を聴いたら、こんな疑問をいだくでしょう。

実際の栃木県民ってあんなになまっているの?
今回の記事はそんな疑問にお応えしたいと思います。
U字工事でおなじみ栃木弁の面白さ
私も両親がともに栃木県出身なので、U字工事の漫才はどこか懐かしく、親しみが湧いてきます。でもあまりに方言がきついので栃木に縁がない人が聴いたら何を言ってるのか分からん部分もあるでしょう。
結構早口、聞いたことのない単語やらフレーズが飛び出してきて、理解できないという方もいらっしゃるでしょう。
栃木県民ってU字工事栃木弁みたいにあんなに訛ってるの?
実際のU字工事の漫才でしゃべっている会話を吹き出し風にしてみました。

いつまでふざけてんじゃねえかんな~

おめえが畑やりてえっていうがら時間差いて教えてやってんだから

このでれすけ!いじやけんなこの野郎

栃木にはエーゲ海っちゅうでっけえ海があんだろうよ
上の会話は実際のU字工事の漫才で益子さんが言っているセリフなんですが、本当に訛りが強いですね。
↑実際のU字工事の漫才の動画ですがこれこそ栃木弁です。なんか懐かしいです。
母親の実家の栃木県日光市の今は亡きじいちゃんの家に正月やお盆に行くと親戚が集まっていました。その会話は本当にU字工事の漫才みたいでした。
千葉県の我が家も栃木県出身の母は年老いても栃木弁が抜けず、栃木弁丸出しでよく怒鳴られていました。下の会話は我が家での母と僕の会話です

・
おめー、またパチンコやってきたんか あれだけパチンコだけはすんなっていたのに
あ~いじやける!このでれすけ!もう顔も見たくないかんな!どっかで死んで来い!

もういかんべ?そんなに怒んなくでもいいべ 心がぼっこれるわ
僕は社会人になってからもパチンコがやめられずに大事なお金を惜しげもなく使っていたのですが、それが母親にばれてしまったのです。栃木県出身の母から栃木弁丸出しでこのように怒られていました。
栃木弁丸出しで怒る母。その話し方はU字工事の益子さんそっくりです。
U字工事も使う!面白い栃木弁
栃木弁の意味が分かりづらいフレーズ、言いまわしを徹底解説します。
栃木弁の特徴として、イントネーションが独特で、語尾に行けば行くほど尻上がりにのアクセントになります。また「~だかんな」「~だべ」「からべ」となるのも特徴です。
また、ほかの方言にはない独特の言い回しがあり、とてもユニークです。それでは解説していきます。
- だいじ
- いじやける
- け?
- いんない・いんねえ
- ねえかんな
- こわい
- でれすけ
- ごじゃっぺ
- かんます
- ぼっこす
- むったい
- べ
- 〜よかんべ?・いかんべ?
「だいじ」は標準語では「大切」という意味です。「大丈夫」という意味ではありません。とてもよく勘違いされがちですが。
栃木の人はこの「だいじ」という言葉は標準語だと思っていて当たり前のように使っていまして、代表的な栃木弁らしいです。

・
体調悪そうだけどだいじけ?

だいじだよ
「いじやける」は栃木を中心とする北関東独特の方言で、「腹が立つ」「イライラする」というような意味です。

あの店員の態度、いじやけんな~
「意地が焼ける」が転じて「いじやける」となった説があります。
栃木県出身の僕の母親は感情的でちょっとしたことですぐにイライラし、「あ~、いじやける」などとしょっちゅう言っていました。
「け」を語尾につけることで栃木弁では「~か?」「~ですか?」というような疑問の意味をあらわすことができます。
「いんねえ」とは標準語では「いらない」という意味です。
尻上がりにイントネーションを上げていく栃木弁の特徴を掴んだのが上の動画になります。
栃木県出身のU字工事の益子さん、茨城県出身の赤いプルトニウムさん、山形県出身のロケット団の三浦さんのコラボで、それぞれの出身地の方言の特徴がよく出ていてとても興味深いです。

おめらいつまでもいつまでも調子こいてんじゃねえかんな
U字工事も使う!日常会話からおもしろい栃木弁!
標準語での「こわい」は文字通り「恐怖」とか「怖い」という意味ですが、栃木弁では「疲れた」というような意味になります。

こわいんだよ
関東の5番手にいるってのが疲れたんだよ!
「でれすけ」はアホ、バカ、といった相手を罵倒する言葉です。僕も幼いころこの言葉をよく母親から言われていました。

このでれすけ!
嘘、冗談、いい加減といった意味です。
「かんます」とは「かき回す」という意味です。僕は「かんます」というのはいつも言われていたのでこれが標準語だと思っていました。

朝ごはんは納豆だよ!よくかんまして食え
「ぼっこす」というのは「壊す」「ぶっ壊す」といった意味です。
汚い話ですが、おしっこやうんちがしたい時、標準語では「おしっこしたい」とか「おしっこ漏れる」とか言いますが、栃木弁では「むったい」と言います。
これも、私が幼いころ下腹部を手で抑えながら母がよく言ってました。
「~べ」は厳密にいえば栃木弁ではありませんが、東京を含む関東と東北地方の広い範囲で使われます。標準語で「いくぜ、」西弁だと「いくで」になります。
「〜いいでしょう?」といった標準語が栃木弁では「〜かんべ?」「〜いかんべ?」といようになります。
U字工事栃木弁まとめ
日本の漫才界は大阪弁バリバリの漫才が圧倒的に勢力が強い。テレビを見ていても聞こえてくるのは大阪弁の漫才ばっかり。大阪弁の漫才は嫌いではないのですが、東京の漫才ももう少し頑張ってほしいと思っています。
東京の漫才はナイツや爆笑問題ならテレビへの露出が多く、知名度も高いのですが他の大多数は活躍の場は寄席が中心で露出が少なく、知名度も高くはありません。

そんな中で、U字工事の出現は関西漫才に辟易していた関東漫才ファンにとって希望の星です。
U字工事は普通の標準語の漫才ではなく、あんまり馴染みのない「栃木弁の漫才」というところがポイントです。かわいくておもしろい栃木弁への関心を高めてくれた功労者でもあります
U字工事の漫才で「栃木弁の世界」をゆっくりお楽しみください。
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